集団が苦手なお子さまもセルフコントロールが上達、情緒安定につながります
特別支援学校・特別支援学級に通う小・中学部のお子さまを中心に、各教室10~20名定員で通われています。「つながる療育支援」の三本柱「身辺自立・集団適応・学習支援」を軸に、自分のことができるように、また集団での行動ができるように、職員間で情報共有をしながら、お子さまとご家族に寄り添いながら日々支援をさせていただいています。学校や他事業所とも連絡を取り合いながらの連携した支援を目指しております。「つながる療育支援」の三本柱の中でも「集団適応」のプログラムは、将来、働くことにつながる社会性を養っていきます。たとえば、一定時間を歩き続けるリズム体操は、お子さまの上位脳(大脳新皮質)を活性化させ、意識を高いレベルに持って行きやすい脳の形成に役立つと考えています。上位脳で情報処理できるようになると、支援者スタッフの指示を的確に捉えたり、自分で状況判断して適切な行動ができるようになります。セロトニンの分泌を促し、感情をコントロールできるなどの情緒安定にもつながるそうです。
さらに、自ら意識しながらコントロールする力がつくので、反射的に起こってしまう問題行動の改善、運動作業能力を向上することが見込めます。また、集団が苦手でマイペースだったお子さまでも、小さな成功体験を積み重ねていく中で、他のお友達に合わせて行動する「ユアスペース行動」が徐々に取れるようになり、集団の中の一員であることに慣れ、セルフコントロールが上達していきます。
職員も日々一緒に手をつないで歩き、お子さまたちと一体となりながら、お一人ずつの小さな変化に気を配りつつ取り組ませていただいております。ぜひ、職員にもお気軽にお声がけいただき、ご家庭での悩みやお困りごとなど、小さなことでもご相談いただけたらと思います。